腰椎分離症

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2016/05/17

◇ 病因…
スポーツなど、腰椎に繰り返される負荷によって生じる〝疲労骨折〟と言われています。すなわち、生まれつきのものではなく、後天的なものということです。

◇ 症状…
学童・中高校生では、運動中の腰痛が主体です。発症してすぐの時は、安静時でも痛むことがあります。また、骨折周囲へ腫れが広がって神経が刺激され、足が坐骨神経痛のように痛むことがあります。

◇ 診断…
1) 診察所見 … 腰椎の伸展痛、Kemp 徴候、など。
2) 画像所見 … レントゲン、MRI、CT。
レントゲンで分離症が見つかった場合、すでに進行していることが多いです。
初期の分離症はレントゲンで発見することが難しく、疑いがあるときは MRI 撮影をお勧めします。MRI で分離症の所見があれば、さらに CT を撮影します。CT で分離症の進行具合が分かるので、治療方針とおおよその見込みが立ちます。

◇ 治療
1) 分離部の骨癒合 … CT検査などで癒合が期待できると判断されれば、スポーツを3~6か月中止し、硬性コルセットを装着します。初期であれば、癒合率は94%といわれています。ただし、治療が長期にわたるため、本人•家族•医師がよく相談することが大切です
2) 腰痛コントロール
末期の分離症では、骨癒合が期待できません。一時的に運動を休止し、腰痛がおさまった後に体幹筋トレーニングを行い、軟性コルセットを使用してスポーツを再開します。
痛みがどうしても消失しないときは、専門施設で分離部や椎間関節にブロック注射を行うことがあります。

(※) 徳島大学整形外科・西良浩一教授 作成の「腰椎分離症の部屋」サイト より抜粋、一部改変。
http://www.geocities.co.jp/ksairyo/

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