ペルテス病

◇ペルテス病… 何らかの原因で、大腿骨頭の骨端に血流障害が生じ、骨の細胞が壊死をきたす病気です。発症年齢は2歳から10歳すぎまでで、とくに4～5歳から小学低学年で好発します。

◇症状… 股関節の痛みですが、「痛い」とは言わず、足をかばって歩くのを親御さんが気付かれる場合があります。また、足のつけ根ではなく、太ももや膝が痛いと訴えることがあります。

◇診断… 股関節の診察とレントゲン撮影を行います。レントゲンで診断がつかなかったり、病気の進行具合を調べるため、MRI検査も必要になります。

◇治療…
・ 発症した年令、病気の進行具合などによって、保存療法(主に装具)と手術療法のいずれかを選びます。
・ 壊死をおこした骨の部分は、ゆっくり時間をかけて細胞の修復現象が起きてきますが、ある程度の骨頭変形を残すことがあります。変形の程度は、年齢、壊死が起きた場所、壊死の範囲、等に影響されます。

◇予後… 将来に問題を残さないくらいに修復されることが多いですが、変形の具合によっては、成長してから股関節の痛みが生じることもあります。